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八面玲瓏
はちめんれいろう 心が清らかに澄みきって、何のわだかまりもないこと。また、そのさま。どこから見ても曇りなく美しくて鮮明なさま。だれとでも円満、かつ巧妙に交際ができること。 |
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作家
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作品
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樋口一葉 |
【琴の音】
頃は神無月はつ霜この頃ぞ降りて、紅葉の上に照る月の、誰が |
夢野久作 |
【暗黒公使(ダーク・ミニスター)】
私は急に気分が引き締って来るのを感じた。一事、一物も見逃してはならないぞ……後で笑われるような軽卒な事をするまいぞ……死生を超越した八面 |
内田魯庵 |
【淡島椿岳 ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――】
伊藤は |
長谷川時雨 |
【明治美人伝】
明治の御代に生れたわたしは、何時もそれをほこりにしている。一天 |
岸田國士 |
【青年の矜りと嗜み ――力としての文化 第四話】
しかしながら、こゝで注意すべきことは、いはゆる「八面玲瓏」殊に「八方美人」といふやうなことが必ずしも「嗜み」ではないといふことです。これはむしろ「性格」そのものでありまして、訓練によつて磨かれた「勘」ではなく、この「性格」はどうかすると、「老獪」または「軽薄」に通じます。多くは「八面玲瓏」の油断のならなさ、「八方美人」の頼りなさが誰の眼にもそれと感じられ、もうそれが感じられるだけで、その人物は、それだけの人物だといふことがわかるのであります。 |
高祖保 |
【雪】
雪
雪は紋をつくる。皷の、あふぎの、羊歯の紋。
六花。十二花。砲弾の紋。 江州ひこね。ひこね桜馬場。さくらの並木。
すつぽり、雪ごもりの街区。
星のうごかぬ、八面玲瓏と
早寝の
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木暮理太郎 |
【二、三の山名について】
坪井正五郎、志賀重昂、久保天随の博士学士を始め、アイヌ語に精通せりといふバチエラー氏までが、異口同音にフチは火の義であり、富士山は火山である為に其名を得たと唱道するのは甚しき杜撰の説で、迂闊極まるには驚かざるを得ない。フヂは明にアイヌ語ではあるが、それは雪白の髪を被った老婆の意である、例へば火の神はアベ・カムイといふ可きであるが、土人はさうはいはないで之をアベ・フチといふてゐる、つまり火のお婆さんといふことで、多大の愛敬の意を含む言葉である、丁度千古の雪を戴いた八面玲瓏の富士山の姿がアイヌ達の白髪を被ったお婆さんと似てゐるので、此名山を呼ぶにフチを以てするに至つたことは、一点の疑ふ可き余地がない。
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吉川英治 |
【三国志 篇外余録】
もちろん彼も人間である以上その性格的短所はいくらでも挙げられようが、――それらの八面 |
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