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百戦錬磨/百戦練磨
ひゃくせんれんま
作家
作品

佐藤垢石

【議会見物】

 高田に答えたのが、島田俊雄だ。この人間の態度と答弁が、最も要領を得ていると思った。百戦錬磨の功がある。米価は今後決して引き上げないと、きっぱりいってのけた。ほかの大臣は、何事も口の先でごにゃごにゃと国民に分からせないようにいっているけれど、島田は国民の気持ちのあるところを、しっかり掴んでいる。日本人は曖昧なことがきらいなのだ。右とか左とか、はっきりいって貰えば、それであきらめる民族だ。

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吉川英治

【三国志 図南の巻】

 曹操は百戦練磨の人。孫権は体験少なく、ややもすれば、血気に おちいる。
 いまや、濡須じゅしゅの流域をさかいとして、魏の四十万、呉の六十万、ひとりも戦わざるなく、全面的な大激戦を現出したが、この、天候が呉に利さなかったといえ、呉は主将孫権の軽忽けいこつなうごきによって、その軸枢じくすうをまず見失い、彼自身もまた、まんまと張遼ちょうりょう徐晃じょこうの二軍に待たれて、その包囲鉄環のうちにとらわれてしまった。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28