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百折不撓
ひゃくせつふとう |
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作家
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作品
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中里介山 |
【大菩薩峠 椰子林の巻】
当時、豪傑といわれる武家の大名のうちにも、あれだけの度胸を持った奴はありますまい、刺客を前にしてあの底の知れない図々しさを持った者は、血の雨をくぐって来た浪士のうちにも、あんまり多くはない、お公卿さんにも、あれだけの度胸があるものかと、僕はまずそれで参ったよ。さて、通されて密談ということになって、三位から討幕の秘計を |
夢野久作 |
【二重心臓】
それは意外な事です。気の毒な事でしたね。私にとっては唯一の好敵手を死なしたようなものです。どうしてどうして。素人上りとは思えませんよ。あの種類の芝居を、あそこまでコナシ付けて来るのは尋常一様の凄腕で出来る事ではありません。私も内心で |
井上円了 |
【欧米各国 政教日記】
つぎに天候を案ずるに、米国中いたるところ、ただ冬夏二季の気候の厳酷なるもののみありて、春秋二季の温柔なるものあらず。ゆえに、この間に生長せる人民は、その心またおのずから勇猛の気風を帯ぶるに至るべし。かの米人の百折不撓、耐忍不抜の精神は、全くこの感化によらざるはなし。かつ、この不撓不抜の精神は、かの国山川の感化より来たるもの、またすくなしとせず。その地にそびゆるところの山嶺は、自然にして起こり自然にして高く、決して突起危立するにあらず。
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