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不同不二
ふどうふじ
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作家
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作品
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【草枕】
この故に無声の詩人には一句なく、無色の画家には
尺縑なきも、かく人世を観じ得るの点において、かく煩悩を解脱するの点において、かく清浄界に出入し得るの点において、またこの不同不二の乾坤を建立し得るの点において、我利私慾の覊絆を掃蕩するの点において、――千金の子よりも、万乗の君よりも、あらゆる俗界の寵児よりも幸福である。
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Last updated : 2024/06/28