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一汁一菜
いちじゅういっさい |
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作家
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作品
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島木健作 |
【東旭川村にて】
私などが子供の時に知つてゐた大きな圍爐裏がもうなくなつてゐる。そこにはストーブがあつて年中焚かれてゐる。煮炊き一切はこれでするのだ。燃料の主なものはおが屑である。一尺四方に押し固めたものが三錢五厘で、これの一年の費用がおよそ三十圓であるといふ。晝飯のおかずは茄子の煮つけ一皿だ。事變以後の一汁一菜の聲などと何の關りもない一皿であることは云ふまでもないだらう。
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