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一騎当千
いっきとうせん いっきとうぜん 一人で千人もに相当するほどの勇気や力を持ち、一人で千人もの多勢の敵に対抗できるほど強いこと。その人。勇士の形容。転じて、人並み以上の技術や経験を持っていること。
⇒ 一騎当千 ⇒ 一人当千 |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
幸(さいわい)にして苦沙弥先生門下の猫児(びょうじ)となって朝夕(ちょうせき)虎皮(こひ)の前に侍(はん)べるので先生は無論の事迷亭、寒月乃至(ないし)東風などと云う広い東京にさえあまり例のない一騎当千の豪傑連の挙止動作を寝ながら拝見するのは吾輩にとって千載一遇の光栄である。
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島崎藤村 |
【夜明け前 第二部上】
いかに父の岩倉公が新政府の柱石とも言うべき公卿(くげ)であり、現に新帝の信任を受けつつある人とは言いながら、その子息らはまだおさなかった。沿道諸藩の思惑(おもわく)もどうあろう。それに正副の総督を護(まも)って来る人たちがいずれ一騎当千の豪傑ぞろいであるとしても、おそらく中部地方の事情に暗い。
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太宰治 |
【右大臣実朝】
いのちを落さぬところが何とも言へずお偉いところだと、奇妙なお世辞を申す者もあり、どうやら面目をほどこす事が出来ましたさうで、まことに和田勢はこの義秀さまばかりでなくその百五十騎ことごとく一騎当千の荒武者で、はじめは軍勢を三手にわけて第一は相州の宅、つぎは広元入道の宅、さうして一手は御ところに参入して将軍家を擁護し、
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中島敦 |
【李陵】
年齢もようやく四十に近い血気盛りとあっては、輜重(しちょう)の役はあまりに情けなかったに違いない。臣が辺境に養うところの兵は皆荊楚(けいそ)の一騎当千の勇士なれば、願わくは彼らの一隊を率いて討って出(い)で、側面から匈奴の軍を牽制(けんせい)したいという陵の嘆願には、武帝も頷(うなず)くところがあった。
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上村松園 |
【謡曲と画題】
集まる人々には河内の躬恆(みつね)、紀の貫之、右衛門の府生(ふしょう)壬生忠岑(ただみ)、小野小町、大伴黒主はじめこの道にかけては一騎当千の名家ばかり――その中で、いよいよ小町の歌が披露されると、帝をはじめ奉り一同はこれ以上の歌はまずあるまいといたく褒められたが、そのとき黒主は、
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