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異端邪説
いたんじゃせつ |
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作家
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作品
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島崎藤村 |
【夜明け前 第一部上】
半蔵は深いため息をついた。それは、自分の浅学と固陋(ころう)とばか正直とを嘆息する声だ。先師と言えば、外国よりはいって来るものを異端邪説として蛇蝎(だかつ)のように憎みきらった人のように普通に思われているが、『静の岩屋』なぞをあけて見ると、近くは朝鮮、シナ、インド、遠くはオランダまで、外国の事物が日本に集まって来るのは、すなわち神の心であるというような、こんな広い見方がしてある。先師は異国の借り物をかなぐり捨てて本然(ほんねん)の日本に帰れと教える人ではあっても、むやみにそれを排斥せよとは教えてない。
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桑原隲藏 |
【秦始皇帝】
始皇帝はかねて韓非を崇拜して居つた。寡人得下見二此人一與レ之游上、死不レ恨矣とさへいうた程である。呂不韋は始皇即位の初に、國政を委ねた大臣で、然も始皇の實父とさへ傳へられて居る。この韓非、この呂不韋、何れも處士を抑へ古書を除くべしと主唱する以上、始皇は最初より處士と古書の處分に腐心して居たのは、むしろ當然のことと思はれる。かかる事情の下に、彼の尤も信任せる丞相の李斯が、思想統一の爲、君權擁護の爲、異端邪説に關係ある古書を禁止せんことを上書したから、始皇は直に之を納れ、遂に所謂挾書の禁、焚書の令が發布されたのである。
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ダンテ |
【神曲 地獄】
あまつさへフーリエあらはれいでゝ彼等を威嚇す、彼等すなはち天の冥助を待ち遂にこれによりて門内に入りこゝに異端邪説の徒を葬れる多くの熱火の墓を見る
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