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顔面蒼白
がんめんそうはく 恐怖やけがなどのために、顔色が青ざめて見えるさま。[学研 四字熟語辞典]
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作家
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作品
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太宰治 |
【 創生記 】 家人は、薬品に |
坂口安吾 |
【 安吾の新日本地理 安吾・伊勢神宮にゆく 】 図体の大きな飛行機が窮屈そうに身をかしげて、甚しい緩速で旋回飛行をやるというのが無理なんだね。エレベーターの沈下するショックが間断なくつづき、今にも失速して落ちるかと思うこと頻りである。大阪まで一時間で飛ぶ飛行機が、わざわざ二十何分もかかって東京を二周したのだから。三分もたつと、みんな顔面蒼白となり、言葉を失ってノビたのである。この航空旅行ができることによって、私も日本地理を書くことになったが、したがって航空旅行ができるまでは、遠方を飛び歩くことができない。 |
海野十三 |
【 浮かぶ飛行島 】 「お前は怪我をしているじゃないか。胸のところが、血で真赤だぞ。お前はそれに気がつかんのか。おや、右の腕も――」「リット提督閣下。御心配くだすって、なんとも恐れいります。が、まあ中へおはいり下さい」 かの血まみれの下士官は、提督につづいて、ひらりと室内へはいった。そして扉をぴたりと閉めた。そのとき提督は、かの下士官が、なにか棒切のようなものを、後にさげているのを認めた。それは室内にはいって、電灯の光を反射して、きらりと閃いた。 「うむ、お前は――」 提督は、驚きのあまり、言葉を途中でのんだ。そして顔面蒼白! この下士官こそ、誰あろう、われ等が大勇士、川上機関大尉、その人であったのだ。 |
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