|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
隔靴掻痒/隔靴搔痒/隔靴搔癢
かっかそうよう かくかそうよう |
|
作家
|
作品
|
---|---|
芥川龍之介 |
【木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)】
吾人は敢て彼を以て、偉大なる政治家となさざるべし。さはれ彼は、夏日恐るべき乃父清盛を扶けて、冬日親むべき政略をとれり。如何に彼が其直覚的烱眼に於て、入道相国に及ばざるにせよ、如何に彼が組織的頭脳に於て、信西入道に劣る遠きにせよ、如何に一身の安慰を冥々に求めて、公義に尽すこと少きの譏を免れざるにせよ、如何に智足りて意足らず、意足りて手足らず、隔靴掻痒の憂を抱かしむるものあるにせよ、吾人は少くも、彼が大臣たる資格を備へたるを、認めざる能はず。
|
岸田國士 |
【感想】
本誌姉妹紙「スクリーン・ステージ」新聞であつたと思ふが、近頃甚だ面白く、意義のある座談会記事がのつてゐた。それは、新進小説作家、評論家の一群に、新劇の舞台を見物させ、合評を試みさせてゐるのである。その座談会の記事は多分の省略があり、前後の脈絡がなく、隔靴掻痒の嘆はあつたけれども、ともかく、ねらひの正しい、鋭い企画である。
|
木村荘八 |
【東京の風俗 序】
両先生と岸田についてはいはば「材料」をぼくは内から隔意なく書く事が出来ると信じてゐます。風俗についても大体いはゆる「隔靴掻痒」でなくかいたものを集めたと思ふので、「人」についてもさうして書いたものを交へておきたかつた、ぼくの「本をこしらへる神経」が為せる業だつたらう。 |
宇田川文海 |
【松の操美人の生埋 序】
爾来居士の圓朝氏の技に感ずるや又一層の厚きを添え、同氏の談話筆記怪談牡丹灯籠、鹽原多助一代記等一編出る毎に之を購い、 |
宮本百合子 |
【獄中への手紙 一九三六年(昭和十一年)】
それに、もし胃腸がうけつけたら鉄とカルシューム補給のため、バタと |
|