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活気横溢
かっきおういつ |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【肝臓先生】
終戦後二年目の八月十五日のことであるが、伊豆の伊東温泉に三浦按針祭というものが行われて、当日に限って伊東市は一切の禁令を解除し、旅館や飲食店はお酒をジャン/\のませてもよいし、スシでもドンブリでも何を売ってもよろしい、という地区司令官の布告がでたという。戦争以来伊東へ疎開している彫刻家のQから速達がきて、右のような次第で、当温泉は全市をあげて当日を手グスネひいて待ちかまえて、すでに今から活気横溢しているほどだから、当日の壮観が思いやられるではないか。ぜひ来遊したまえ、という招待であった。 |
菊池寛 |
【応仁の乱】 併しだらだらでも十一年続いたから、その影響は大きい。京都に起った此の争乱がやがて、地方に波及拡大し、日本国中が一つの軟体動物の |
宮本百合子 |
【播州平野】
「三時間もおくれてしまったもんで……」「えらいのに、ほんにまア。さあさあ、お上りませ」 ひろ子の一瞥には、母のやつれの方が著しく映った。活気横溢という日頃の表情は母の顔立ちから消えて、絣の着物の肩がすぼけて見えた。 「直次が。のうあんた、ほんにまア、何と云っていいやら」 「電報ついたでしょうか。わたし速達を頂いた翌日立って来たんだけれど……」 「まだ来ん、のう、つや子はん」 |
中里介山 |
【生前身後の事】
例えば高安月郊氏の江戸城明け渡しその他、何々がその適例だ、こんども享保年間の義民伝まがいのもの、それに作者は一向聞えた人ではなし――というのが一般の定評で、伊原君なども現にその説の是認者であったようだ、ところが |
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