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鰥寡孤独
かんかこどく |
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作家
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作品
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鳥谷部春汀 |
【明治人物月旦(抄)】
彼れは憐れなる盲人の生活状態を進めむが為に、盲人教育の必要ありと説きたり。彼れは鰥寡孤独の救恤男女労働者の保護は、共に国家の責任に属する重要なる問題なるがゆえに、前年内務大臣たりし時、既に属僚に命じて調査せしめたることありと説きたり。彼れは之れを説きつゝ、或は瞑目して熟考する如く、或は眉を軒げ手を揺がして語気を助けたりき。最後に彼れは最も興味ある佳語を以て、記者の傾聴を促がしたり。
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福沢諭吉 |
【学問のすすめ】 また世に貧民救助とて、人物の良否を問わず、その貧乏の原因を尋ねず、ただ貧乏の有様を見て米銭を与うることあり。
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坂口安吾 |
【安吾人生案内 その六 暗い哉 東洋よ】 |
久生十蘭 |
【金狼】 「……つまり、ひがんでるんだねえ。……これが、あたしの悪い病さ。……ひねくれた書記根性ってのは、一朝一夕ではなかなかぬけきらない。……そこへもってきて、五十二年の鰥寡孤独さ。意地悪をするのが楽しみになるのも無理はなかろう。……しかし、まあ、かんべんしてくださいよ。あなたにゃ、まったく、すまないと思ってるんだから……」
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