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換骨奪胎
かんこつだったい |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【芭蕉雑記】
白楽天の |
木村荘八 |
【東京の風俗】
石や鉄の素材を日本化して木や漆食の使ひごろに換骨奪胎しながら、法を外さず、寧ろそこに、「明治日本」の新機軸を出した棟梁達は、元、宮大工だつたと聞いたこともある。――橋梁大工にも、また船大工にも、明治初年のはうはいたる進取の風雲の中には、同じ一連の、たゞではすまさぬ新工夫の人々があつたことゝ思はれる。
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正岡容 |
【随筆 寄席囃子】
まさしくこの間の小勝のは、このまくらの単刀直入な換骨奪胎だったのである。それにしてもあのヌケヌケとした小勝にして、己れに「小勝」をなのった以上はよしやまくらのはしにしてもこうして先代の何かを継承しようと腐心していたことを思えば、伊藤痴遊氏もかつて憤っていられたごとくこの頃の人たちのただ何でも襲名さえすればいいというのとちがって、さすがに昔の芸人の心持ちといったようなものをゆかしく感じないわけにはゆかない。
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戸坂潤 |
【日本イデオロギー論 ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判】
――アリストテレスの「ポリティケー」、カントの「アントロポロギー」、コーエンの「純粋意志の倫理学」、ヘーゲルのジットリッヒカイトの概念、フォイエルバハの「アントロポロギー」、マルクスの「人間存在」が、夫々日本倫理学の、不充分な先駆者として挙げられる。――マルクスを換骨奪胎することによって、マルクス主義的なものから日本的なものへ直線的に走るのは、今日では、何も日本倫理学に限らず、又和辻哲郎教授の思想態度には限らない社会現象だ。
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