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緩怠至極
かんたいしごく
 ⇒ 緩怠至極 ⇒ 緩怠千万
作家
作品

中里介山

【大菩薩峠 Ocean の巻】

 もとより、眼と鼻の間の出来事とはいえ、使者となった以上は、実際も検分し、且つ、先方の言い分をも相当に傾聴して帰らぬことには、役目が立たないものもあろう。しかし、こちらは視察よりは、むしろ問責の使をやったつもりですから、返答ぶりの遅いのに、いよいよらされる。
「ちぇッ、緩怠至極かんたいしごくの奴等だ」
 いらだちきった組頭は、この上は、自身糺問きゅうもんに当らねばらちが明かんと覚悟した時分、黒灰浦の海岸の陣屋の方に当って、一旒いちりゅうの旗の揚るのを認めました。

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中里介山

【大菩薩峠 恐山の巻】

 渡場守わたしもりとその加勢の人数の方は、主張するのに渡頭わたしばの規則を以てし、その規則破りを責めるのに相違なく、渡って来た方は、しかするのやむを得ざるに出でた理由を抗弁しているのに相違ないのです。
「わしは道を急ぐから、川あ越して来たまでのこんじゃ、それがどうした。いったい、貴様たち、人を責める前に、なぜ自ら顧みることをせんのだ、かように両岸に人があふれて舟を待ってれおるのに、貴様たち一向舟を出すことなさん、緩怠至極じゃ。おのれらの緩怠を棚にあげて置いて、人を責むるのが不届きじゃ、人を責むるならば責むるように、 おのれの怠慢から見てせい」

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久生十蘭

【顎十郎捕物帳 稲荷の使】

 あまりにも 緩怠至極 かんたいしごくな阿古十郎の態度に庄兵衛は呆れたり腹を立てたりしているが、しかし、そうばかりもしていられないので、北番所の例繰方れいくりかたに空席のあるのを幸い、その株を買って同心の無足見習にしてやった。

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原勝郎

【東山時代における一縉紳の生活】

唐橋在数は大内記という官を帯びた朝臣で、同時に九条家の執事であったのである。その執事としての勤めぶりが毎事緩怠至極で不義の仔細連続したという理由で、准后すなわち九条政基は目通りを止めておいた。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28