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活発自由
かっぱつじゆう
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作家
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作品
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【ジャン・クリストフ 第四巻 反抗】 彼女はクリストフにふざけないではおかなかった。しかしそれは徒労だった。彼はさらに気づかなかった。彼は親昵のなんたるやを知らなかった。彼は愛するか愛しないかであった。愛しない時には、恋愛のことなんかは頭にも浮かべなかった。彼はコリーヌにたいして、強い友情をいだいていた。彼にとってはいかにも珍しい南欧人の性質、そのやさしい愛嬌、その晴れ晴れとした気分、その活発自由な知力に、彼は魅せられていた。そこにはもちろん、愛するためにあり余るほどの理由があった。しかし「人の心の風は己がままに吹く。」彼の心の風はその方へ吹かなかった。そして、恋愛がないのに恋愛の真似をすることは、彼のかつて思いもつかないことだった。
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Last updated : 2024/06/28