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月卿雲客
げっけいうんかく
作家
作品

芥川龍之介

【地獄変】

 こればかりでも、随分人の目を驚かす筆勢でございますが、その上に又、業火ごふくわに焼かれて、転々と苦しんで居ります罪人も、殆ど一人として通例の地獄絵にあるものはございません。何故なぜかと申しますと良秀は、この多くの罪人の中に、上は 月卿雲客げつけいうんかくから下は乞食非人まで、あらゆる身分の人間を写して来たからでございます。

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幸田露伴

【連環記】

一体本来を云えば樹下石上にあるべき僧侶が、御尊崇下さる故とは云え、世俗の者共 月卿雲客げっけいうんかくの任官謝恩の如くに、喜びくつがえりて、綺羅きらをかざりて宮廷に拝趨はいすうするなどということのあるべきでは無いから、増賀には俗僧どもの所為がことごとく気に入らなかったのであろう。

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太宰治

【不審庵】

まことに茶道は最も遜譲そんじょうの徳を貴び、かつは豪奢の風を制するをもって、いやしくもこの道を解すれば、おのれを慎んで人におごらず永く朋友の交誼を保たしめ、また酒色にふけりて一身を誤り一家を破るの憂いも無く、このゆえに 月卿雲客げっけいうんかくまたは武将の志高き者はこぞってこの道を学びし形跡は、ものの本に於いていちじるしく明白に御座候。

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神西清

【雪の宿り】

 越えて八月の半ばには等持、誓願の両寺も炎上、いずれも夜火でございます。その十八日には洛中らくちゅうの盗賊どもこぞってついに南禅寺に火をかけて、かねてより 月卿雲客げっけいうんかくの移し納めて置かれました七珍財宝をことごとかすめ取ってしまいます。

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中里介山

【大菩薩峠 新月の巻】

御一門の方さえはばかっておりまする時に、わたくしたちは思い切って甘えもいたし、我儘わがままもいたして許されました。それほどでございますから、月卿雲客、名将勇士たち、みなわたくしたちに取入って、入道殿の御前をつくろわんと致しました。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28