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瓊葩綉葉
けいはしゅうよう
作家
作品

二葉亭四迷

【浮雲】

 お勢の帰宅した初より、自分には気が付かぬでも文三の胸には虫がわいた。なれどもその頃はまだ小さく取らず、胸に在ッても邪魔に成らぬ而已のみか、そのムズムズと蠢動うごめく時は世界中が一所ひとところに集る如く、又この世から極楽浄土へ往生する如く、又春の日に 瓊葩綉葉けいはしゅうようの間、和気かき香風のうちに、臥榻がとうを据えてその上にそべり、次第にとおざかり往くあぶの声を聞きながら、ねぶるでもなく眠らぬでもなく、唯ウトウトとしているが如く、何ともかとも言様なく愉快こころよかッたが、

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28