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鶏鳴狗盗
けいめいくとう
作家
作品

鳥谷部春汀

【明治人物月旦(抄)】

 若し彼をして単に放胆不諱、剛愎不遜の木強漢ならしめば、彼は僅に鶏鳴狗盗の雄たるに過ぎず何ぞ甚だ多とするに足らむやされど彼れに最も及ぶ可からざるは、其戸外の木強漢たると共に、室内の読書家たる是れなり此れを聞く、彼は別に他の嗜好なく、唯だ読書を愛して、博覧人に超え、故陸奥伯の如き亦学問に於て彼れに師事する所多かりしと

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中里介山

【大菩薩峠 京の夢おう坂の夢の巻】

 その翌日になって、米搗きが急に昇格して、関守氏附きの直参じきさんとなりました。
 不破の関守氏は、この新たに得た 鶏鳴狗盗けいめいくとうを引きつれて早朝に宿を出たが、どこをどううろついて来たか、午後になって立戻ると早々、また風呂へ飛び込んで、こんどは水入らずにこの男に流させもし、同浴もしながら、主従仲のいい問答をはじめました。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28