|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
懸河之弁/懸河の弁
けんがのべん |
|
作家
|
作品
|
---|---|
国枝史郎 |
【開運の鼓】 「薩摩屋敷へ行って見ると、すぐに一室へ案内された。しばらくすると西郷は洋服の足へ薩摩下駄を穿いて、熊次郎という『いろいろ議論もございましょうが私が一身にかけましてお引き受けすることに致しましょう』と卒直に一言云ったものだ。これで会見はお終いだ。そして慶喜公のお命と江戸の命とが保証されたのさ」 |
アントン・チェーホフ |
【妻】 妻は私にちらりと目をくれたが、その顔つきで見ると、黙っているにはよほどの努力を要したらしかった。彼女の不意な気色ばみよう、それから私の難民救済の希望に関する場所がらわきまえぬ懸河の弁、この二つはいくら内輪に見積っても時宜に適せぬものであった。
|
浜尾四郎 |
【夢の殺人】 レストランN亭のコック藤次郎は、いつかは一かどの弁護士になって
|
甲賀三郎 |
【支倉事件】
支倉は一度喋り出すと文字通り懸河の弁で、滔々数十分、言葉巧に当時の状況を説き来り説き去り、最後に、「左様な事実で、貞を強姦したる事もなく、又殺害したる事実もないのであります」 とつけ加えて、漸く長広舌を終った。 |
|