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喧喧囂囂/喧々囂々
けんけんごうごう |
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作家
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作品
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横光利一 |
【
フランスの全罷業が大波を打ち上げてようやく鎮まりかかったとき、スペインの動乱が |
野上豊一郎 |
【闘牛】
オルテガが代って現れた。しかし、彼はいきなり刺そうとしないで、赤い旗を振ってからかいにかかった。日本風の武士道の気持から判断すると、戦友の弔い合戦をするようなものだから、すぐ仕止めた方がよさそうに思えるが、彼はいつまでも自分の技術をひけらかして牛をあしらってるので、殊にベルモンテびいきのファンは虫が収らないと見え、しきりに半畳を入れる者がある。オーチョー・パララ・レンチャ……と方々から叫び声が投げられる。遂に突き刺したが、剣は半分きり刺さらなかった。二度目の十字剣でやっと仕込めた。喧喧囂囂のうちに場は閉じられた。まさに六時が振り上げられた所だった。 翌日の新聞で、小ベルモンテの傷は背後だったのでそれほどのことはなく、第二日目は木曜日に開場されると報告された。 |
宇野浩二 |
【思い出すままに 「文藝春秋」と菊池と】
さて、この時、私は、那須から諏訪の方へまわったので、原稿は書けなかったが、江口は、菊池の求めに応じて、すぐ原稿を書いて、菊池に送った。これが、「文藝春秋」の二月号に出た、『斬捨御免』である。これは、(江口の文章によると、)「当時の文壇の、大家、中堅、新進、のおよそ二十名ちかくを相手にして、悪罵のかぎりをつくした」もので、「喧喧囂囂たる物議」をかもしたもので、この文章のために、「文藝春秋」の、二月号が売りきれ、三月号も四月号も売りきれた、と云われている。
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高浜虚子 |
【発行所の庭木】
門前の小さい家に群生している子供等で、此子供等は傍若無人に大きな声をして往来に活動して居る。往来は異論の申し立てようもないが、我が発行所の門の所に四五人は愚か十人余りも佇んでいて、それが
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太宰治 |
【禁酒の心】 夕陽をあかあかと浴びて、汗は滝の如く、 |
岸田國士 |
【新劇界の分野】
かくの如き戯曲界の現状に向って、誰がどういう批難を加えようと、その批難は常に真理を含んでいると見られる。そこで喧々囂々、甲は乙の傾向を罵り、乙は丙の色調を貶し、丙は又甲の主張を嘲るに日もこれ足らざる有様である。
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中里介山 |
【大菩薩峠 恐山の巻】 田山白雲がよけいな心配までしてやっている時分に、「あぎゃん、こぎゃん、てんこちない、たんぼらめ!」 |
宮本百合子 |
【人間の道義】 浄らかな人間生活は、浄らかなり得る現実条件があり、或は少くともその可能が存在する社会事情がなければ営まれようもない。権力者らの、眼にあまる大きい堕落は、大きすぎて私たちに一目で見きわめかねるからとて、抵抗力ない女の罪を
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林不忘 |
【寛永相合傘】 つぎつぎに持ち出される刀について、議論が沸騰する。こうした会は後年はものしずかなものになったが、この時代はどうしてどうして
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内田魯庵 |
【四十年前 ――新文学の曙光――】 風説は風説を生じ、弁明は弁明を産み、数日間の新聞はこの噂の筆を絶たなかったが、いくばくもなく風説の女主人公たる貴夫人の夫君が一足飛びの栄職に就いたのが |
坂口安吾 |
【孤独閑談】
酒席は忽ち白洲となり、罪人男女は案外冷静、突き刺すような鋭い視線で何かしらヂッと
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海野十三 |
【独本土上陸作戦 ――金博士シリーズ・3――】 ゴンゴラ総指揮官は、頬をトマトのように「 一座は、尚も 「なにも、そんな危い芸当をやらないでも、もっと確実に、しかも安全にドイツをやっつける方法があるんだ」 |
佐々木味津三 |
【右門捕物帖 献上博多人形】 もとより直訴は天下のご |
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