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拳拳服膺/拳々服膺 けんけんふくよう 人の教えや言葉などを心に留めて忘れないこと |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【路上】 「ううん。僕は莫迦じゃないよ。」「じゃ 今度は俊助まで口を出した。 「ううん、利巧でもない。」 「じゃ何だい。」 民雄はこう云った野村の顔を見上げながら、ほとんど滑稽に近い真面目さを 「 四人は声を合せて失笑した。 「 その笑い声が静まった時、野村は広い胸の上に腕を組んで、二人の若い女を見比べた。 「何とでもおっしゃい。今夜は野村さん私ばかりいじめるわね。」 |
荻原雲來訳註 |
【法句經】 法句の内容は各章の題號にても察せらるゝが如く、佛教の立脚地より日常道徳の規準を教へたるもの、社會は生活苦、病苦、老苦、相愛別離の苦、仇敵會合の苦、乃至は死苦に惱まされ、さいなまる、如何にして是等の苦惱を永久に脱し得べきか、如何にして絶待安穩なる涅槃に達し得べきか、換言せば、世人は事物の眞相に通ぜず、妄念、謬見、貪愛、憍慢等の心の病の爲に苦しめられ、不明にして執著し、違背し、日夜擾惱を増す、智慧の眼を開いて妄念に打克てば身心ともに安靜なることを得、終に涅槃の状態に達す、此の意味を教ゆるが佛教の目的なり、法句經の所詮なり、修養の龜鑑とし、道業の警策として、座右に備へ朝夕披讀し、拳々服膺せば、精神の向上發展、動作の方正勤勉、處世の要術、何れの方面にも良藥たらざる無し。
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