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牽強付会
けんきょうふかい
作家
作品

寺田寅彦

【俳諧瑣談】

しかし、現状をはなれて抽象的に考えてみると連句的ジャーナリズムやジャーナリズム的連句といったようなものの可能性も全然ないとは考えられない。たとえばロシア映画のあるものは前者の類型であり、アメリカ映画のあるものは後者の仲間であると言ってもそうはなはだしい 牽強付会 けんきょうふかいではあるまいと思われる。

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寺田寅彦

【俳句の精神】

最後の五は結尾であって、しかもそのあとに企韻の暗示を与え、またもう一ぺん初五をふり返ってもう一ぺんみ直すという心持ちを誘致するためには、短いほうが有効であるかと思われる。これはあるいは多少 牽強付会 けんきょうふかいの説と見られるかもしれないがしかしとにかく一応こういう説も立て得られるということは事実であろうと思われる

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戸坂潤

【技術的精神とは何か】

――文学的な評論や放談や文化主義的形而上学の文章に著しい)、第二は文献学主義(学術の名の下に文献訓詁の成果をすぐ様思想の典拠とする一切の博学又は 牽強付会の方法――アカデミック・フールに著しい)、第三は教学主義(文化を倫理主義的に制限し教典を以て教化に資することを学問と心得るもの――東洋的僧侶主義や先生的文化観念に特有)である。

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木下尚江

【火の柱】

仮令たとひ斯様かやうになつても、だ人間には相違無いからネ」と、吾妻は首肯うなづき「かし、もう斯うなるからは、何卒どうぞ篠田にかほを見られない様にして貰ひたいのだが、其の論文にしても、どうも不敬罪とは覚束おぼつかないからナ、裁判は警視庁や内務省がるんで無いからナ――何程どんなに 牽強付会をした所で、官吏侮辱位のものだ、二月か三月の 重禁錮ぢゆうきんこだ、――僕ア外国へ逃げでもしなけりや、安心が出来ませんよ」

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28