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耆婆扁鵲
ぎばへんじゃく
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作家
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作品
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【マーカス・ショーとレビュー式教育】 近頃ある薬学者に聞いた話であるが、薬を盛るのに、例えば純粋な下剤だけを用いると、どうも結果は工合よく行かない、しかし下剤とは反対の効果を生じるような収斂剤を交ぜて施用すると大変工合がよいそうである。つまり人間の体内に
耆婆扁鵲以上の名医が居て、それが場合に応じて極めて微妙な調剤を行って好果を収めるらしいというのである。
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【近松半二の死】
医者 さあ。(躊躇して)別に悪くなったと云う程でもないが、なにしろ病人が床の上に起き直って、よるも昼も書きづめでは、
耆婆扁鵲
も匙を投げなければならない。お前さんは操
りの為には無くてならない大事のお人だ。せい/″\養生をして早く癒って面白いものを見せて下さい。
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【湯女の魂】
お雪の病気を復すにも怪しいものを退治るにも、
耆婆扁鵲に及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず、ただ篠田の心一つであると悟りましたので、まだ、二日三日も居て介抱もしてやりたかったのではありますけれども、小宮山は自分の力では及ばない事を知り、何よりもまず篠田に逢ってと、こう存じましたので、急がぬ旅ながら早速出立を致しました。
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【二葉亭四迷の一生】 ダンチェンコは深く二葉亭に服して頻りに露都への来遊を希望し、かつ池辺三山及び村山龍平に向て露都通信員の派遣を勧告し、その最適任者としての二葉亭の才能人物を盛んに推奨したので、朝日社長村山も終に動かされてその提案に同意した。
耆婆扁鵲の神剤でもとても癒りそうもなかった二葉亭の数年前から持越しの神経衰弱は露都行という三十年来の希望の満足に拭うが如く忽ち掻消されて、あたかも籠の禽が俄に放されて九天に飛ばんとして羽叩きするような大元気となった。その当座はまるで嫁入咄が定った少女のように浮き浮きと噪いでいた。
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【四十年前 ――新文学の曙光――】 井侯以後、羹に懲りて膾を吹く国粋主義は代る代るに武士道や報徳講や祖先崇拝や神社崇敬を復興鼓吹した。が、半分化石し掛った思想は
耆婆扁鵲が如何に蘇生らせようと骨を折っても再び息を吹き返すはずがない。
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- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
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Last updated : 2024/06/28