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貴顕紳士
きけんしんし |
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作家
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作品
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福沢諭吉 |
【女大学評論】
左なきだに凡俗社会の実際を見れば、婦人は内を治め男子は外を勉むると言う。其内外の趣意を濫用して、男子の戸外に奔走するは実業経営社会交際の為めのみに非ず、其経営交際を名にして酒を飲み花柳に |
鳥谷部春汀 |
【明治人物月旦(抄)】
其毎年議会開会前後に於ける憲政本党員の饗応のみにても、外務大臣の夜会に劣らざる莫大の費用を抛つ上に、或は観菊の会といひ、或は早稲田大学の卒業式といひ、或は遭難紀念会といひ、孰れも毎年一定の期節に於て貴顕紳士を早稲田の庭園に招待するの慣例なれば、其の費用は亦少なからざるべし。
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夢野久作 |
【けむりを吐かぬ煙突】
もっとも貴女が研究の対象としてお選びになった方々の全部は、そうした紳士道を心得ている外国人や、秘密行動に慣れた貴顕紳士に限られておりましたので、そんな御研究の内容が今日まで一度も外へ洩れなかった訳ですがね……実は貴女の御聡明に敬服しているのですが
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小林一三 |
【アーニイ・パイルの前に立ちて】
この劇場に大統領が臨席されたように、日本においても、一つ位営利を離れて、社交の中心となる劇場が必要である。そうだ、日本に帰ったならば帝劇を買収して、高貴の御方や、貴顕紳士の社交場として、東京会館と相俟って、文化の殿堂を建設しよう。
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喜田貞吉 |
【本州における蝦夷の末路】
これは所謂武士道的の性格であります。昔の蝦夷はこの尊むべき性格を持っておりましたから、国家の干城たる兵士となり、或いは貴顕紳士の従者となって、天皇の御為に、またはその主人の為に、最も忠勇なる働きを為すに適当なる民族でありました。
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南方熊楠 |
【十二支考 鶏に関する伝説】
紀元七十九年ヴェスヴィウス山大噴火のみぎり、ポンペイ市全滅に際しその大戯場で演劇を催しいた実跡あるに乗じ、今度ランギニてふ山師がポンペイの廃趾に戯場を建て、初演の広告に当戯場は千八百年目にいよいよまた「行儀の娘」の外題で開演するに付き、前の座主マルクス・キンツス・マルチウスの経営中に劣らず |
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