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近所合壁
きんじょがっぺき |
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作家
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作品
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正岡子規 |
【墨汁一滴】
余の郷里にては時候が暖かになると「おなぐさみ」といふ事をする。これは郊外に出て遊ぶ事で一家一族近所
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
細君はあまり突然な問なので、何にも云わない。実を云うと吾輩もこれは洗湯の逆上がまださめないためだろうと思ったくらいだ。元来この主人は
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坂口安吾 |
【老嫗面】
そのくせ「そんなら勝手にするよ」と早速きめてしまつたのは、子供同志の諍ひで相手の揚足をとるでんであるが、五尺の男児みすぼらしい様子であつた。まさかに之が実現しようと思はなかつた松江は、異様な行列が門前にとまり、近所合壁の連中が裏木戸へ走りだして首をつきのばした瞬間も、自分も同じ高見の見物であるかのやうな好奇心を忘れなかつた。
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有島武郎 |
【卑怯者】
彼は心まで堅くなってじっとして立っていた。がもう黙ってはいられないような気分になってしまっていた。肩から手にかけて知らず知らず力がこもって、 |
寺田寅彦 |
【新年雑俎】
数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。そうして出たついでに近所
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羽志主水 |
【越後獅子】
右側の長屋の三軒目、出窓の格子から、ドス黒い烟が猛烈に吹き出してる。家の内から、何か火事だアッと怒鳴るか、怒鳴らぬに、蜂の巣を突ついた様な騒ぎで、近所合壁は一瞬時に、修羅の |
北村透谷 |
【鬼心非鬼心 (実聞)】
妻の |
清水紫琴 |
【磯馴松】
何だよお前今頃に帰つて来て、何を面白さうに独りで |
原民喜 |
【苦しく美しき夏】
今、あたりは奇妙に物静かだった。いつも近所合壁の寄合う場所になっている表の方の露次もひっそりとして
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林不忘 |
【丹下左膳 日光の巻】
「マア、待て!」と泰軒先生は、大きな手をひろげて、二人をへだてながら、 「これは爺さんに、すこし遠慮してもらわなくッちゃならねえようだ。人間は 「泰軒先生ッ! お兼婆さんの大声が、土間口から―― |
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