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金枝玉葉
きんしぎょくよう
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作家
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作品
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【夜明け前 第一部上】
人一人動いたあとは不思議なもので、御年も若く繊弱い宮様のような女性でありながらも、ことに宮中の奥深く育てられた金枝玉葉の御身で、上方とは全く風俗を異にし習慣を異にする関東の武家へ御降嫁されたあとには、多くの人心を動かすものが残った。
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【瀧口入道】
故内府の鴻恩に比べては高野の山も高からず、熊野の海も深からず、いづれ世に用なき此身なれば、よしや一命を召され候とも苦しからず。あゝ斯かる身は枯れても折れても野末の朽木、素より物の數ならず。只金枝玉葉の御身として、定めなき世の波風に漂ひ給ふこと、御痛はしう存じ候』。言ひつゝ涙をはら/\と流せば、維盛卿も、重景も、昔の身の上思ひ出でて、泣くより外に言葉もなし。
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【秋の筑波山】
男体の一角に測候所あり。これ明治三十五年に故山階宮菊磨王殿下の設立し給へる所、筑波山新たに光彩を添へぬ。然るに、殿下今や亡し。測候所は文部省が引継げりと聞く。金枝玉葉の御身を以て、斯かる山上に測候所を設立し給ひし御志の程、世にも尊く仰がるゝ哉。殿下御在世の時、同妃殿下、登山せさせ給ひて、
筑波根の峯に建てたるやぐらにも
あらはれにけり君がいさをは
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【私本太平記 黒白帖】
南朝がたの望みも画餅に帰して、賀名生はまた元のみじめな山中宮廷に返ってしまったが、より悲惨なのは、ここに拘置された北朝の三上皇と皇子らで、それは、
朝廷が朝廷を。
天子が天子を。
囚えて捕虜としたことでしかなかった。一系の根も血も一つの、金枝玉葉ではあったのに。
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Last updated : 2024/06/28