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琴瑟相和
きんしつあいわす
作家
作品

戸坂潤

【読書法】

 寧ろアトモスフェアが出来上り過ぎてさえいないかということが気にかかる程だ。氏の文章にはもはや青年らしい焦慮も野心もない。文化世間での苦労人らしい坦々たる論調と共に長者らしい鷹揚ささえも備わっているのである。元来氏はアカデミックな気むずかしやの一人である。直子女史のアカデミー振りと琴瑟相和す部分もないではないようだ。併し結局氏は批評的精神ではなくて肯定的精神である。

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コナン・ドイル
三上於莵吉訳

【暗号舞踏人の謎】

「私はこのことを予想したのでした。実はそれを防止するためにやって来たのでしたが」
「それではあなたは、われわれの知らない、重大な証拠をお持ちになっていられるでしょう、――彼らは大変琴瑟相和きんひつあいわした夫婦だったと云うことですがね、――」
「私はただあの舞踏人の話を知っているだけなんですが、――」

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ロマン・ローラン
豊島与志雄訳

【ジャン・クリストフ 第一巻 曙】

クララは沈着なドイツ婦人で、料理に音楽という二つの熱情をもっていた。そして夫にたいしては、父親にたいするのにも劣らない深い尊敬をいだいていた。ジャン・ミシェルの方でも、妻に深く感心していた。二人は琴瑟相和きんしつあいわして十五年間を過し、四人の子供をもうけた。それからクララが死んだ。ジャン・ミシェルはその死をいたく嘆き悲しんだが、五か月たってからオティーリエ・シュッツと結婚した。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28