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機略縦横
きりゃくじゅうおう |
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作家
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作品
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岸田國士 |
【秘伝の名訳 ――ボーマルシエ、辰野隆訳『フィガロの結婚』】 十八世紀は、周知の如く、ヨーロツパに於ける社会革命の前夜であつて、澎湃たる自由の精神は言わば肉体化されて、一種他の時代に見られない、機略縦横、闊達無軌道な人間の典型を庶民階級の中に生み出した。時計工、宮廷音楽教師、新貴族、武器輸出業、水道事業の発案者そして、そのうえに劇作家を兼ねたピエール・カロン事ボーマルシエがその代表的な一人であり、そのボーマルシエの空想に浮んだ一英雄、伯爵お抱えの理髪師フイガロがまた、その典型の一ヴアリエーシヨンに外ならぬ。
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佐々木味津三 |
【旗本退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男】 天下、この御定紋にかかっては、草木の風に不審は解けたのです。 対手は機略縦横、評判の切れ者なのでした。途中が危ない。機を見て闇から闇へ葬ろうとの企らみがあるとすれば、必ずともに道中いずれかに油断の出来ぬ伏兵の用意もしてあるに相違ないのです。 |
夢野久作 |
【鼻の表現】 この逆定理を舞台上の修業で手に入れたものは |
夢野久作 |
【山羊髯編輯長】 実際一つの新聞の編輯長となると、どんな貧弱な新聞社へ行っても相当の働らき盛りの、生き馬の眼を抜きそうな人間が頑張っている。一筋縄にも二筋縄にもかからない精力絶倫、機略縦横、血もなく、涙も無いといったような
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