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奇策縦横
きさくじゅうおう |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【黒田如水】
主に対しては忠、命をすてゝ義をまもる。そのくせ、どうも油断がならぬ。戦争の巧いこと、戦略の狡猾なこと、外交かけひきの妙なこと、臨機応変、奇策縦横、行動の速力的なこと、見透しの的確なこと、話の外である。
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坂口安吾 |
【投手殺人事件】
しかし奇策縦横の自信は胸に満々たる光子、イザという時の用意には充分に確信があるから、このデクノボーのバカの一念で大鹿の隠れ家が分ったら、モッケの幸い、と内々ホクソ笑んで、ひっぱられていった。
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坂口安吾 |
【二流の人】
秀吉方一万ぐらいは失っておる。裏切などは当にするな、と言った。奇策縦横の男である故奇策にたよらぬ家康。彼は体当りの男である。氏直ずれ、信雄ずれの同盟がなくて生きられぬ俺ではない。家康は自信、覇気満々の男であった。
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アントン・チェーホフ |
【頸の上のアンナ】
彼は実はヴラヂーミル四等賞のことを匂わしたのであった。そして早くも心の中で、この奇策縦横の巧妙な洒落を後で方々に吹聴してやろうと思いめぐらしていた。彼はこういった巧みなことをもっと何か並べたかったが、その時閣下は再び新聞に顔を埋めて、頭を縦に振ってしまった。……
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