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気宇闊大
きうかつだい
作家
作品

岸田國士

【生活のうるおい】

 この詩は尾崎喜八さんの作で、「此のかて」と題したものであります。

芋はよきかな。
薩摩芋はよきかな。
これをくらふ時、
人おのづからにして気宇闊大
時に愛嬌こぼるるがごとし。

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中里介山

【大菩薩峠 年魚市の巻】

あの城に上って見ると、周囲は皆ことごとく高山峻峰だ、山ばかり屏風びょうぶのように立てこんでいたろう。それがここへ来ると、どうだ、気象とみに開けて 気宇闊大きうかつだいなりだろう、規模が違うだろう。つまり、武田信玄と、豊臣秀吉の相違さ。なにも山国から英雄が起らねえときまったわけのものではねえが、山国には山国らしい英雄が起り、平野には平野らしい英雄が起るのだ。

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穂積陳重

【法窓夜話】

ますます老豪の精神を振うて世界の人民にむかってその抱懐するところを訴え、遂にこれを容れられざるに至って、なおその原因を悟らなかったのは、これけだしベンサム氏の気宇濶大、世界を家とし、人類を友とし、かつて国民的感情などの存することを知らなかったのに由るものである。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28