ご利用について
参考書
四字熟語  を     表示  件
このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
剛健素朴
ごうけんそぼく
率直で飾り気がなく、それでいてたくましいこと。
作家
作品

菊池寛

【二千六百年史抄】

 又、元明天皇は和銅六年、諸国に勅して、国、郡、郷、里の名は好字を選んで二字を定めしめられると共に、それ/″\地方の物産、地勢、伝説を記して差出さしめられた。いはゆる風土記ふどきであつて、その内、出雲風土記(完本)、播磨風土記、常陸風土記などが残つてゐる。
 かやうに、国史地誌の編纂が行はれた事は、わが国民の国家意識を高め、愛国心をつちかつたことであらう。
 記紀、風土記の編述と共に、忘れてならないのは「万葉集」の存在であらう。
 その撰者は、橘諸兄たちばなのもろえと云ひ、大伴家持おほとものやかもちと云はれ、明確ではないが、長歌短歌およそ四千五百首、上は天皇より下は庶人に至るまで、あらゆる階級の人を含み、宮廷歌集であると共に、民謡集である点に於て、わが国民の一大家族性を示した和歌集たるの観がある。
 その中には、上代国民の剛健素朴な日常生活や、純真無垢な忠君の精神や、天真無縫の感情生活が脈々として流れてゐるのである。「古代日本人を知らんと欲せば万葉集を読め」と云ひたいくらゐである。現代の活字本の万葉集は、甚だ読み易くなつた。何人も一読すべきだと思ふ。
 奈良時代は、大化改新後に於けるわが国の統一国家としての活動期であるが、第四十五代聖武しやうむ天皇の御代に至つて、その文化は「咲く花の匂ふが如く」燦然と光りかゞやいたのである。

青空文庫で読む  

 
  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

おすすめサイト・関連サイト…

Last updated : 2024/06/28