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孤影悄然
こえいしょうぜん |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【葱】
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坂口安吾 |
【金銭無情】
山奥から来て花柳地に住みついた女中共は半可通の粋好みだから悪評は決定的の極上品で、土の中からぬきたてのゴボウみたいだと言ふ。なるほど、うまい。全く孤影悄然、挨拶一つ言はず、頭をペコリとも下げないから土だらけのゴボウのやうだ。
そんな風に人生を理づめに解したんぢや、孤影悄然、首でも吊るのが落ちぢやないか。万人智恵をしぼつてお金儲けに汲々たるのが人生で、たのまれない智恵も売つて歩く、これがカラ鉄砲なら仕方がないが、当つた時には報酬を払つてやらねばならん。 |
岸田國士 |
【劇壇左右展望】
だが、これは、袋小路の如き日本の文壇に於ては、定めし、不自然極まることであらうと思はれる。何となれば、小説七軒、戯曲一軒の割合にもならぬとすると、戯曲は、全く孤影悄然、話しかける相手もない有様が眼に見えるやうだからだ。
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伊丹万作 |
【映画の普及力とは】
そんな時代がきたら映画館は不要になりはしないかという心配は一応もつともだが、しかしその心配はいらない。第一に映画は館で見るのが一番おもしろいものだ。私はあるとき試写室でフェデの「女だけの都」をただ一人で孤影悄然として観賞した経験があるがおもしろくもおかしくもなかつた。
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