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古今無双
ここんむそう
作家
作品

中島敦

【名人伝】

「ああ、夫子ふうしが、――古今無双ここんむそうの射の名人たる夫子が、弓を忘れ果てられたとや? ああ、弓という名も、その使いみちも!」

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太宰治

【右大臣実朝】

聖徳太子の御治蹟に就いて記されてある古文籍を、広元入道さまや、問註所の善信入道さまにもお手伝ひさせて、数知れずどつさりお集めになり、異常の御緊張を以てお調べなされて居られたのも、その頃のことでございました。
古今無双、マコトニ御神仏ノ御化身デス。
 と嗄れたやうなお声でおつしやつて深い溜息をお吐きになるばかりで全く御放心の御様子に見受けられた日もございました。

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土井晩翠

【新詩發生時代の思ひ出】

 今でも軍歌として時々ラヂオにも出て來る拔刀隊歌(明治十年西南役の歌)は其作である。『我は官軍我が敵は天地容れざる朝敵ぞ、敵の大將たる者は古今無双の英雄ぞ、之に從ふつわものは共に慓悍決死の士……』私は「東洋學藝雜誌」で初めて之を讀むだ(同誌に東京市の歌「あな變りたり武藏野や」といふのもあつたが誰れの作か覺えて居ない)。

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黒島傳治

【愛読した本と作家から】

 アンナ・カレニナ」「復活」などよりも、「戦争と平和」が好きだ。戦争を書いた最もいゝものは、「セバストポール」だ。「セバストポール」に書かれた戦争は、「戦争と平和」にかゝれた戦争よりも、真実味の程度に於て、純粋で、はるかにしのいでいる。トルストイのような古今無双の天才でも、自分が実際行ったセバストポールと、想像と調査が書いた「戦争と平和」に於ける戦争とには、段がついている。

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永井隆

【ロザリオの鎖】

 しかし、どうしたらそれを実体としてつかむことができるのか? 霊魂、永遠、神、ああ、こんなものをわれわれの先輩、大物理学者パスカルがまじめに信じていた! あの古今無双の知者が信じていた! 科学者パスカルが彼の科学と何の矛盾もなく信じていたこのカトリック教とはどんなものであろうか?──私の興味はおのずからカトリックに引きつけられていった。

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小栗虫太郎

【オフェリヤ殺し】

し、劇壇方面には、意外にも非難の声が多く、結局、華麗は悲劇を殺す――と罵られた。勿論その声は、風間九十郎に対する隠然たる同情の高まりなのであった。
 風間九十郎は、日本の沙翁劇俳優として、恐らく古今無双であろう。のみならず、 白鳥スワン座の騎士――と云われたほどに、往古のエリザベス朝舞台には、強い憧れを抱いていた。

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山路愛山

【明治文学史】

而して其暗中に摸索するが如き勤労は先づ外山正一まさかず矢田部良吉等諸氏の新躰詩と為り、「我は海軍、我敵は古今無双の英雄ぞ」と ふが如き、「かせがにやならぬ男の身」といふが如き、今日より見れば随分蕪雑ぶざつなる或者はアホダラ経に似たる当時より見れば、すこぶる傑作なる文学を出し、更らに矢野文雄氏の経国美談報知新聞の繋思談の如きものとなりて現はれ、

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林不忘

【丹下左膳 こけ猿の巻】

 事実、このとんがり長屋の住人、羅宇らうなおしの作爺とは、世を忌み嫌ってのいつわりの姿で、以前は加州金沢の藩士だったのが、彫刻にいそしんで両刀を捨て、江戸に出て工人の群れに入り、ことに、馬の木彫もくちょう古今無双ここんむそうの名を得て、馬の作阿弥さくあみか、作阿弥さくあみの馬かとうたわれた名匠。

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久生十蘭

【平賀源内捕物帳 萩寺の女】

古今無双ここんむそう艶者やさもの』と歌にまでうたわれ、江戸中の女子供の人気を蒐めている水の垂れるような若女形。

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夢野久作

【近世快人伝】

ただ相も変らぬ芸無し猿、天才的な平凡児として持って生まれた天性を、あたりはばからず発揮しつくしながら悠々たる好々爺こうこうやとして、今日こんにちまで生き残って御座る。老幼賢愚の隔意なく胸襟きょうきんを開いて平々凡々に茶をすすり、談笑して御座る。そこが筆者の眼に古今無双の奇人兼、快人と見えたのだから仕方がない。

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吉川英治

【随筆 新平家】

参考源平盛衰記や古典平家や物語本はみな巴を古今無双な女武者の大剛として派手派手と扱っているが、あいにく、公卿日記などには、とんとその存在も消息も見あたらない。
 また物語本の記載もはなはだ区々である。

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Last updated : 2024/06/28