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孤灯一穂/孤燈一穂
ことういっすい
ただ一つ、ぽつんと灯る明かり。孤独で寂しいようすのたとえ。
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作家
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作品
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二葉亭四迷
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【
浮雲
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庭の一隅に栽込んだ十竿ばかりの繊竹の、葉を分けて出る月のすずしさ。月夜見の神の力の測りなくて、断雲一片の翳だもない、蒼空一面にてりわたる清光素色、唯亭々皎々として雫も滴たるばかり。初は隣家の隔ての竹垣に遮られて庭を半より這初め、中頃は縁側へ上ッて座舗へ這込み、稗蒔の水に流れては金瀲灔、簷馬の玻璃に透りては玉玲瓏、座賞の人に影を添えて孤燈一穂の光を奪い、終に間の壁へ這上る。涼風一陣吹到る毎に、ませ籬によろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑として舞い出し、さてわ百合の葉末にすがる露の珠が、忽ち蛍と成ッて飛迷う。
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Last updated : 2024/06/28