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黄塵万丈
こうじんばんじょう |
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作家
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作品
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市島春城 |
【読書八境】
古語に居は気を移すとあるが、居所に依つて気分の異なるは事実である。読書も境に依つて其味が異なるのは主として気分が違ふからで、白昼多忙の際に読むのと、深夜人定まる後に読むのとに相違があり、黄塵万丈の間に読むのと、林泉幽邃の地に読むのとではおのづから異なる味がある。
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井上円了 |
【南半球五万哩】
地質はブラジルに異なり、赤土にあらずして白土なり。ただし、その質砂よりも軽く、風来たればたちまち黄塵万丈を起こすことは相同じ。樹木は常葉樹多く、落葉樹少なし。わが松と柳に似たるもの多し。
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宮本百合子 |
【獄中への手紙 一九四〇年(昭和十五年)】
きょうの風のひどさ! 二階の南の空は正に黄塵万丈です、ガラス戸をあけるとすぐ目の中が妙になります。一天かき曇っています。こんなに干天で吹くのだから。火事がこわいこと。
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