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高潔清澄
こうけつせいちょう |
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作家
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作品
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太宰治 |
【右大臣実朝】 将軍家に於いても、ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し、ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から、このようなお歌をお作りになったので、なんの御他意も無かったものと私どもには信ぜられるのでございます。御胸中にたとい幽かにでも御他意の影があったら、とても、このように高潔清澄の調べが出るものではございませぬ。将軍家はこの時は御年わずかに二十二歳でごさいましたが、このとしの暮に、例の、鎌倉右大臣家集または金槐和歌集とのちに称せられた御自身の和歌集を御みずからお編みになってその折に、この三首のお歌を和歌集の巻軸として最後のとどめの場所にお据えになり、やがてその御歌集を仙洞御所へも捧げたてまつった御様子でございました。
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