■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
愚痴無智・愚痴無知
ぐちむち
|
作家
|
作品
|
|
【俳人蕪村】
愚痴無智のあま酒つくる松が岡
(*蕪村の句を子規が紹介しているもの)
|
|
【政談十二社】
親仁、あてにならぬ卜者を、愚痴無智の者が獣を拝む位な信心をしているとばかり承知をいたしておりましたので、
(不可ませんよ、不可ませんよ、)といっても、ぬッとしてクンクン。
(お前はうるさいね、)と手にしていた針の尖、指環に耳を突立てながら、ちょいと鼻頭を突いたそうでございます、はい。」
といって婆さんは更まった。
|
|
【十二支考 羊に関する民俗と伝説】
羊は卑しき獣とす、獣中に羊のごとく僧中に卑しという心なりとあるは牽強で、『古今要覧稿』五三〇には、〈『仏説大方広十輪経』いわく犯不犯、軽重を知らず、微細罪懺悔すべきを知らず、愚痴無智にして善智識に近からず、深義のこれ善なるか善にあらざるか諮問する能わず、かくのごとき等の相、まさに唖羊僧たるべし〉とあって、羊僧は唖羊僧の略とまでは判るが、何故かかる僧を唖羊僧というかが知れぬ。
|
|
【平将門】
人を飲むほどの酒はイヤにアルコホルの強い奴で、人を読むほどの書も性がよろしくないのだらう。そんなものを書いて貰はなくてもよいから、そんなものを読んでやらなくてもよい理屈で、「一枚ぬげば肩がはら無い」世をあつさりと春風の中で遊んで暮らせるものを、下らない文字といふものに交渉をもつて、書いたり読んだり読ませたり、挙句の果には読まれたりして、それが人文進歩の道程の、何のとは、はてあり難いことではあるが、どうも大抵の書は読まぬがよい、大抵の文は書かぬがよい。酒をつくらず酒飲まずなら、「下戸やすらかに睡る春の夜」で、天下太平、愚痴無智の尼入道となつて、あかつきのむく起きに南無阿弥陀仏でも吐出した方が洒落てゐるらしい。
|
|
【浮雲】
漸くの事で三十五円の慈恵金に有附いた……それが何処が栄誉になる。頼まれても文三にはそんな卑屈な真似は出来ぬ。それを昇は、お政如き愚痴無知の婦人に持長じられると云ッて、我程働き者はないと自惚てしまい、しかも廉潔な心から文三が手を下げて頼まぬと云えば、嫉み妬みから負惜しみをすると臆測を逞うして、人も有ろうにお勢の前で、
|
- それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
|
Last updated : 2024/06/28