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満身創痍
まんしんそうい |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【狼園】
中学を卒へてから私は遊学のため上京叔父のもとへころがりこんだが、已にそのころ満身創痍の態にあつた傷心の叔父に懇望され、夏は山、冬は南海へといふ式にまことに道行のやうな愚劣な旅をつづけねばならず、帰省する折がなかつた。
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小熊秀雄 |
【小熊秀雄全集-20 大波小波】
▼情勢がこゝまで進んできて、政治家と文学者との接触の機縁を得た途端に、本多氏が『政治の中のヒューマニズム』なるものを大慌てに論じようとしても、それは単なる応急処置的なヒネリ出し理論にとゞまるだらう、政治と文学との連結に関しては、既に手遅れだといふことを本多氏はもつと痛感し、発表する文章が、満身創痍の伏字だらけの文章で書かないだけのこの際特に冷静さを必要とするだらう。
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海野十三 |
【空襲葬送曲】
第一次の帝都空襲に、予想以上の大痛手(おおいたで)をうけた祖国日本は近く第二次の大空襲を、太平洋と亜細亜(アジア)大陸両方面から、挟(はさ)み打(う)ちの形で受けようとしている。既に満身創痍(まんしんそうい)の観ある日本帝国は、果して跳(は)ねかえすだけの力があるだろうか。
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