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名声嘖嘖/名声嘖々
めいせいさくさく
作家
作品

菊池寛

【青木の出京】

その頃、京都大学の哲学教授で、名声 嘖々さくさくとして、思想界の注目をひいていた北田博士が珍しく上京して、大学の講堂で講演をした。

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正岡容

【我が圓朝研究 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について】

年譜に拠ると『春風情話(ランマムープの新婦)』『該撒奇談』『リエンジー』『春窓綺話(レデー・オブ・ザ・レーキ)』『自由太刀余波鋭鋒』などすでに上梓しているし、文学士の称号もまたその二年前、授けられている。おもうにそのころ二十七歳のおぼろはようやく新進作家として名声 嘖々さくさくたるものありだしたときだったのだろう。

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岡本綺堂

【明治劇談 ランプの下にて】

 粂八はその後、ここの舞台で「実録先代萩じつろくせんだいはぎ」のつぼね浅岡や「処女評判善悪鑑むすめひょうばんぜんあくかがみ」の娘お浅などを見せた後、さらに浅草の吾妻座に移って、そこでは「菅原すがわら」の梅王と菅丞相かんしょうじょうや、「月笠森つきのかさもり」のおきつとおせんや、「於伝仮名書おでんかながき」の高橋お伝などを見せていたが、恐らくその当時が彼女の全盛期であったのであろう。女団洲粂八の名は東京中に知れ渡って、その名声 嘖々さくさくたるものであった。

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上村松園

【最初の出品画 ――四季美人図――】

 表装してくれた京都の芝田堂の主人、芝田浅次郎さんが自分の絵が入選でもしたように悦んで、早速お祝いに来てくれたことも憶い出となっている。
 東京の跡見玉枝、野口小蘋の両女史、京都の岩井蘭香という名声嘖々たる女流画家に伍して、十八歳の私が出品出来、しかもそれが入賞したのであるから、母は涙を流さんばかりに喜んでくれたものであったが、これも想えばかぎりなくなつかしい昔話となってしまった。

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穂積陳重

【法窓夜話】

 ブラックストーン(Blackstone)が英国空前の大法律家と称せられてその名声 嘖々 さくさく たりし当時の事であるが、その講筵こうえんをオックスフォールド大学に開いた時、聴講の学生は千をもって数え、満堂立錐りっすいの地なく、崇仰の感に打たれたる学生は、滔々として説き来り説き去る師の講演を、片言隻語も漏らさじと、筆を飛ばしておった。この時聴衆の中に一人の年若き学生がいた。手をこまねき、頭を垂れ、眼を閉じてねむれるが如く、遂にこの名講義の一言半句をも筆記せずして講堂を辞し去った。その友人がこれを怪しんで試にこれに問うて見ると、かの青年は次の如くにこたえた。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28