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名所旧跡/名所旧蹟
めいしょきゅうせき |
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作家
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作品
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寺田寅彦 |
【案内者】
こういうやり方は言わばアカデミックなオーソドックスなやり方であると言われる。これは多くの人々にとって最も安全な方法であって、こうすればめったに大きな失望やとんでもない違算を生ずる心配が少ない。そうして主要な名所旧跡をうっかり見落とす気づかいもない。
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豊島与志雄 |
【上海の渋面】
実は上海には何もなくても、人をその市内に繋ぎ止める。この自然の美も名所旧跡もない上海へ数日の旅から戻って来て、私は何となく一種の郷里へ戻ったような安易さを覚えた。何故であろうか。昔はそれぞれ王城の都たりし杭州でも蘇州でも南京でも、その夥しい名所旧跡や美景にも拘らず、今では、文化的に、上海に比ぶれば田舎町の感じがするからである。そして上海にこそ、語感が互に通じ合い親しく語り合うことが出来そうな未知の友人が数多くいそうな感じがするからである。 |
原民喜 |
【ヒロシマの声 ペン・クラブ広島の会にて】
ペン・クラブの一行に加わって私はこんど三年振りに広島を訪れた。街は既に五年前の廃墟の姿とは著しく変っていて、見たところ惨劇の跡を直かに生々しく伝えるものは、あまりなかった。かつての凄惨な印象は一応とりかたづけられて、今はひたすら平和都市としての更生の途上にあるもののようだ。ガスタンクに残る光線の跡も、大阪銀行の石に偲ばれる人影も、産業奨励館の残骸も、それらは既に名所旧跡の趣を呈し、嘗てここが無数の屍で覆われ、死の叫びにつつまれていた土地のようでもない。
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福沢諭吉 |
【京都学校の記】
明治五年 |
犬田卯 |
【沼畔小話集】
孤独とそして自由――それが彼女のすべての生活であった。「気が向けば」彼女は遠い山の温泉場へも行ったし、名所旧跡も訪れた。松島見物に出かけた村の人々が、塩釜の町で、ひょっこり彼女を見つけて挨拶したら、彼女はどこの誰だっけ?
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豊島与志雄 |
【白塔の歌 ――近代伝説――】
嘗て、市長が荘太玄を訪ねて来まして、市長に推挙されかかったこともある彼に、北京繁栄策をいろいろ話し、ついでに、名所旧跡や記念建造物への観光客を世界各地から誘致するための、有効な方法をも相談しました。
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夢野久作 |
【近世快人伝】
八幡様や太閤様の朝鮮征伐、 |
太宰治 |
【惜別】
私はそのように市内の文明開化に興奮する一方、また殊勝らしい顔をして仙台周辺の名所旧蹟をもさぐって歩いた。瑞鳳殿にお参りして戦勝祈願をしたついでに、
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薄田泣菫 |
【茶話 大正六(一九一七)年】
この男がすべて名所旧蹟の近くに |
坂口安吾 |
【日本文化私観】
京都という所は、寺だらけ、名所旧蹟だらけで、二三丁歩くごとに大きな寺域や神域に突き当る。一週間ぐらい滞在のつもりなら、目的をきめて歩くよりも、ただ
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岸田國士 |
【観光事業と文化問題 ――日本観光連盟第六回総会に於ける講演――】
従つてその地方に於ける名所旧蹟といふものも今日までは他所から見に来る者に見せて置けばいゝ、見せるのに適当な施設をすればいゝといふ考へ方であつたのでありますが、将来は地方の文化運動と致しましては、其の地方の名所旧蹟は其の地方の誇りとして、其の地方の人々の手に依つて最も美しくさうして最も品位の高いものにして行かなければならぬと思ひます。それには其の地方の人達が十分名所旧蹟の意義をはつきり知つて、其の地方の人ならば誰でもその名所旧蹟に他の地方の者を案内出来るといふ知識と準備、これが先づ必要であります。
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内田魯庵 |
【八犬伝談余】
五犬士の活躍するは、大塚を本舞台として |
加能作次郎 |
【世の中へ】
姉のお君は、私の来たことを心から喜んだ。そして如何にも姉らしい情愛を示しつゝ、私をいたはつたり慰めたり |
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