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迷惑至極
めいわくしごく
作家
作品

芥川龍之介

【忠義】

「佐渡は、修理に刃傷されるような覚えは、毛頭もうとうない。まして、あの乱心者のした事じゃ。大方おおかた、何と云う事もなく、肥後侯を斬ったのであろう。人違などとは、迷惑至極な臆測じゃ。その証拠には、大目付の前へ出ても、修理は、 時鳥ほととぎすがどうやら云うていたそうではないか。されば、時鳥じゃと思って、斬ったのかも知れぬ。」

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島崎藤村

【夜明け前 第一部下】

 そういう隠居は木曾谷での屈指な分限者ぶげんしゃと言われることのために、桝田屋ますだやと自分の家とが特に小前の者から目をつけられるのは迷惑至極だという顔つきである。米不足から普請工事も見合わせ、福島の大工にも帰ってもらい、左官その他の職人に休んでもらったからと言って、そんなことまでとやかくと言い立てられるのは、なおなお迷惑至極だという顔つきである。

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福沢諭吉

【学問のすすめ】

その力の勢いをもって隣の人の腕をねじり折るがごとし。隣の人の力はもとより力士よりも弱かるべけれども、弱ければ弱きままにてその腕を用い自分の便利を達して差しつかえなきはずなるに、いわれなく力士のために腕を折らるるは迷惑至極と言うべし。

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佐藤紅緑

【ああ玉杯に花うけて】

 この争いは絶ゆることがない、二、三年前までは一緒に肩を並べていったものだが、このごろではふたり揃うてゆくのはきまりが悪い。特に光一に取っては迷惑至極めいわくしごくであった。

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牧野富太郎

【植物知識】

 われらが花を見るのは、植物学者以外は、この花の真目的を嘆美たんびするのではなくて、多くは、ただその表面に現れている美を賞観しょうかんして楽しんでいるにすぎない。花に言わすれば、まこと迷惑至極めいわくしごくかこつであろう。花のために、一掬いっきくの涙があってもよいではないか。

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林不忘

【丹下左膳 日光の巻】

「われらは、火事に焼けた当家の者、あと片づけに来たまでのことです。どなたか存ぜぬが、何やら言いがかりをつけられるとは、近ごろもって迷惑至極――」
夜中やちゅうをえらんで焼け跡の整理とは、聞こえぬ話だ。穴でも埋める仕事があるなら、わしも手つだってやろうかと思ってナ」

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岸田國士

【築地小劇場の旗挙】

 日本にはじめて純芸術的劇場が建てられ、その当事者が、何よりもまづ未来に目的を置いて、根本的な演劇革新運動を起したといふことは、実に愉快である。
「最初に現れたものをいきなり見られ、いきなり判決を下される事は迷惑至極である」だらう。僕は決してそんなことはしないつもりである。

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路傍の草

【路傍の草】

 近年いろいろの種類の宴会で、いわゆるデザートコースに入って卓上の演説がはやるようである。あれは演説のきらいな人間には迷惑至極なものである。せっかく食欲を満足したあとでアイスやコーヒーを味わいかけていい心持ちになっている時分に、これが始まるのである。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28