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面向不背
めんこうふはい
前後どこから見ても申し分のないこと。形が整ってきわめて美しいこと。[精選版 日本国語大辞典]
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作家
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作品
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野村胡堂
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【
錢形平次捕物控 青葉の寮
】
「越後屋の總領の金之助は、恐ろしい不身持で、一年あまりも此處へ押し込められてゐたが、可哀想に首を吊つて死んでしまつたといふことだよ。それはもう二年も前の話だが、――そんな事があつたので、世間では繼母のことをあまり良く言はないよ。尤も越後屋の主人の金兵衞が、今から五年前讃岐の金毘羅樣へお詣りに行つた時、志度の浦の海女だつたのを見染めて、江戸へ連れて來て磨き拔いた女だといふことだがね」
土地者の萬七も、この越後屋の後添へにはあまり好感を持つてゐない樣子です。
讃州志度の海女は、藤原淡海公のために龍王から面向不背の珠を奪ひ還したといふ傳説のあるところ。それにしても海女を江戸につれて來て、自分の女房にしたといふ、越後屋の物好きは相當のものです。
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Last updated : 2024/06/28