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問答無用
もんどうむよう |
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作家
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作品
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下村湖人 |
【次郎物語 第四部】
いや、滑稽ですめば結構だが、その誇りがだんだん昂じて来ると、おしまいには、問答無用で総理大臣にピストルをつきつけるようなことにもなりかねないんだ。自分で自分のお調子にのるのは恐ろしいことだよ。」
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坂口安吾 |
【三十歳】
私は、矢田津世子に暴力を加えても、と思い決していた。むしろ、同意をもとめて、変にクズレた、ウワズッたヤリトリなどをしたくはなかった。問答無用、と私は考えていたのだ。
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宮本百合子 |
【ファシズムは生きている】
そのとき、将校にとりまかれた首相が、「話せばわかる」というのに対して「問答無用、射てッ」と命令して老首相を倒した海軍中尉が山岸宏でした。
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中井正一 |
【二十世紀の頂における図書館の意味】
「話せばわかる」といった犬養氏に、「問答無用!」と拳銃の引き金を引いた考え方が、真直に真珠湾攻撃に通じている。
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国枝史郎 |
【紅白縮緬組】
「お犬様を畜生とは吠(ほざ)いたりな!」「畜生で悪くば獣といおうぞ」 「問答無用、やあ方々、お令(ふれ)を恐れぬ叛逆人を、討ち取り召されい討ち取り召されい!」 |
佐々木味津三 |
【右門捕物帖 子持ちすずり】
猿臂(えんぴ)を伸ばしてうしろの床の間の飾り弓を手にとる、弦を張る、一瞬の間に矢をつがえると、「問答無用じゃ。うぬが来たとあっては、これがよかろう! 受けてみろッ」 叫んだのといっしょに、矢さばき弓勢(ゆんぜい)もまたみごと、名人ののど首ねらって、きりきりと引きしぼりました。 危うし! |
豊島与志雄 |
【絶縁体】
土居さんはひどく渋い顔をした。そして酒を何杯か飲み、もはや問答無用というような眼付で市木さんを睥みすえ、私の方へは目礼をして、他に急用があるからと言って辞し去った。
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海野十三 |
【爆薬の花籠】
「男であろうが、女であろうが、若い人は、あとにしてもらいます。もう、これ以上、問答無用です。あなたは、うしろへさがってください」
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