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門戸開放
もんこかいほう |
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作家
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作品
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岸田國士 |
【「悲劇喜劇」の編輯者として】
今日までかういふ種類の雑誌があつたかどうか、いはゆる「公器」としては、あまりに個人本位であり、いはゆる「同人雑誌」としては、あまりに門戸開放に過ぎると思はれる、一雑誌の存在は、当今、少しく時代錯誤の観がないでもないが、流行は必ずしも一世の識者を悉く眩惑し去るものではないと思ふから、私は、好んで自分の立場を守ることにした。
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小熊秀雄 |
【小熊秀雄全集-20 大波小波】
▼『私はいまの文壇がいつたいに新人を評価する基準が低く、或る高いものを新人に要求する厳しさに乏しいのを遺憾に考へてゐる――』と青野氏はいふ、かういふ言葉は一見条理だつて見えるが、それは文壇機構の機微に触れる必要のない一般読者に投げあたへるにはもつてこいの言葉である、然しかうした言葉が正当に理解されていゝ時もある、それは門戸開放の文壇の場合だけであらう。 |
豊島与志雄 |
【操守】
「吉乃さん、こんど、隙な時、わたしの家へも遊びに来て下さいよ。わたし、各方面からのいろいろなお客が、一番楽しみなんだから……。家では、すっかり、門戸開放主義なの。その代り、御馳走はありませんよ。栄太楼のうめぼしくらいなら……。」
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鳥谷部春汀 |
【明治人物月旦(抄)】
然れども各国の政府及び識者は、概して清国の保全、東洋の平和を声明したるを以て、公の唱道せる大旨義は、殆ど世界の公論たるに至れり。即ち夫の英独協商の如きは亦清国の領土保全門戸開放を以て原則としたるものなりき。
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