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難攻不落
なんこうふらく |
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作家
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作品
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寺田寅彦 |
【簔虫と蜘蛛】
この恐ろしい敵は、簔虫の難攻不落と頼む外郭の壁上を忍び足ではい歩くに相違ない。そしてわずかな弱点を捜しあてて、そこに鋭い毒牙(どくが)を働かせ始める。壁がやがて破れたと思うと、もう簔虫のわき腹に一滴の毒液が注射されるのであろう。
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海野十三 |
【太平洋雷撃戦隊】
ヨリテ直(タダチ)ニ二個師団ノ陸兵及ビ多数武器ヲ大商船隊ニ乗セ、パナマ運河ヲ通過シテハワイヘ向ケ出発セシメタリ。モシコノ大商船隊ヲシテ、ハワイニ到着セシメンカ、ハワイ島ハ一躍、難攻不落ノ要塞トナリ、×軍ノ東洋進出ヲ容易ナラシメ、進ミテ、皇国ノ一大危機ヲ生ズルニ至ルベシ。
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国枝史郎 |
【天草四郎の妖術】
で、宗徒軍の強さ加減は例えるに物の無い有様でした。然に不思議の事には、それほど難攻不落であった其原ノ城が翌年の正月他愛も無く陥落たではありませんか。それは次の様な理由からです。
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トマス・ロバト・マルサス |
【人口論】
ここに展開された原理は議論の余地なきものであるから、従って、もし単に概観だけに論点を限ったならば、私は難攻不落の城塞に身を固めることが出来たであろうし、そして本書は、そうした形の方が、おそらく遥かに堂に入ったらしい外貌を有ったことであろう。
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石原莞爾 |
【最終戦争論・戦争史大観】
オランダの中立を侵犯しないとせば独軍の主力軍がマース左岸に進出するのにオランダ国境からナムール要塞の約七十キロを通過せねばならず、この間にフイの止阻堡とベルギーの難攻不落と称するリエージュの要塞がある。
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小栗虫太郎 |
【黒死館殺人事件】
「ねえ支倉君、ワイマール侯ウイルヘルムは、その実皮肉な嘲笑的な怪物だったのだよ。しかし、さしもクリヴォフが築き上げた墻壁(しょうへき)すらも、僕の破城槌(バッテリング・ラム)にとれば、けっして難攻不落のものではないのだ」と背後にある大火図の黒煙を、赫(か)っと焔のように染めている、陽の反映を頭上に浴びながら、法水は犯人クリヴォフを俎上(そじょう)に上(のぼ)せて、寸断的な解釈を試みた。
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