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二枚看板
にまいかんばん
作家
作品

正岡容

【初看板】

その土地に昔の名人で土橋亭(どきょうてい)りう馬という人の弟で今は料理屋の旦那の志ん馬(ば)、この志ん馬と小まつさんとが二枚看板で上田の芝居小屋を開けたのですが、あまりの大入りで二日目に志ん馬、咽喉を痛めてしゃべれなくなってしまった。

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正岡容

【小説 圓朝】

文楽は近ごろ上方からかえり、向こうの噺をふんだんに仕込んできた売れっ子のパリパリ。つまり今夜の万長亭は圓生、文楽の二枚看板なのだった。

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吉行エイスケ

【大阪万華鏡】

芝居裏の二枚看板、ちゃちなぽん引にうっかりつれこまれようとして、あわてて羽織芸妓(げいぎ)の裾のもとをかいくぐって、食傷路地に出てくると、鶴源の板前が瑪瑙(めのう)色に塗った魚類の食楽地獄だ。立並んだ軽便ホテルの裏街から、ホテルの硝子(ガラス)戸ごしに見える、アカダマの楼上のムーラン・ルージュが風をはらんでいる。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28