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二六時中
にろくじちゅう |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【こころ】
電車が通るようになれば自然
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
従っていかに吾輩の主人が、二六時中精細なる描写に価する奇言奇行を
ただ惜しい事には容易にあらわれて来ない。 今の人はどうしたら 今の人は己れを忘れるなと教えるからまるで違う。二六時中己れと云う意識をもって充満している。それだから二六時中太平の時はない。いつでも焦熱地獄だ。 |
伊丹万作 |
【顔の美について】
私は時たま自分の顔を鏡に見て、そのあまりにまとまりのないことに愛想が尽きることがある。私の顔をまずがまんのできる程度に整えるためには私は歯を喰いしばり、眉間に皺を寄せて、顔中の筋肉を緊張させてあたかも喧嘩腰にならねばならぬ。しかし二六時中そんな顔ばかりをして暮せるものではない。
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坂口安吾 |
【二十一】
ねむくなるまででも辞書をオモチャに戦争継続、十時間辞書をひいても健康人の一時間ぐらいしか能率はあがらぬけれども、二六時中、目の覚めている限り徹頭徹尾辞書をひくに限る。
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宮本百合子 |
【花のたより】
お祖父様がお祖父様だから、というところから強制され、生じる無理は、家庭を支配する空気の中に二六時中何か否定的方面の作用を営んでいることは、誰にも推察される。
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紫式部 |
【源氏物語
蛍】
「二六時中あなたといっしょにいるのではないが、こうして信頼をし合って暮らすのはいいことですね」
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高村光雲 |
【幕末維新懐古談
堀田原へ引っ越した頃のはなし】
よし父には父の取り前もあるとはいっても、老人の事で私の心がどうも不安であるから、決まっている手間の上に夜業をして余分にいくばくかを働いたようなわけであって、ほとんど二六時中、仕事のことに没頭していることであり、また朝夕の行き帰りの道もなかなか遠くもある処から随分とそれは骨が折れました。
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矢田津世子 |
【反逆】
「当り前よ。俺アの取った銭は俺アの勝手じゃねえか。二六時中ゲジゲジ野郎の相手がでけるけえ、ヘン 酔ぱらわなきゃ 俺アにはこの世の中が暮していけねえよ……」
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田畑修一郎 |
【南方】
夜は早くて、ひる間は永かつた。だが、そんな區別が果して僕に何を意味したことだらう。僕は二六時中眠れなかつた。子供は僕のところへよりつかなかつた。
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狩野亨吉 |
【歴史の概念】
宇宙の隅から隅まで瀰漫する事實網の一々の事實は、大となく小となく密接に相關聯して脈動し、二六時中靜止することなく、刻々に變化を生起し、其結果事實網は新なる状態に移行する。
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海野十三 |
【のろのろ砲弾の驚異
――金博士シリーズ・1――】
もう一つの理由は、金博士は宇宙線を |
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