■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
乱臣賊子
らんしんぞくし
|
作家
|
作品
|
|
【或日の大石内蔵助】
これに煽動された吉田、原、早水、堀部などは、皆一種の興奮を感じたように、愈手ひどく、乱臣賊子を罵殺しにかかった。――が、その中にただ一人、大石内蔵助だけは、両手を膝の上にのせたまま、愈つまらなそうな顔をして、だんだん口数をへらしながら、ぼんやり火鉢の中を眺めている。
|
|
【骨董羹 ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―】
聊斎志異
聊斎志異が剪燈新話と共に、支那小説中、鬼狐を説いて、寒燈為に青からんとする妙を極めたるは、洽く人の知る所なるべし。されど作者蒲松齢が、満洲朝廷に潔からざるの余り、牛鬼蛇神の譚に託して、宮掖の隠微を諷したるは、往々本邦の読者の為に、看過せらるるの憾みなきに非ず。例へば第二巻所載侠女の如きも、実は宦人年羹堯の女が、雍正帝を暗殺したる秘史の翻案に外ならずと云ふ。崑崙外史の題詞に、「董狐豈独人倫鑒」と云へる、亦這般の消息を洩らせるものに非ずして何ぞや。西班牙にゴヤの Los Caprichos あり。支那に留仙の聊斎志異あり。共に山精野鬼を借りて、乱臣賊子を罵殺せんとす。東西一双の
白玉瓊、金匱の蔵に堪へたりと云ふべし。
|
|
【死生】
木内宗五も吉田松蔭も雲井龍雄も江藤新平も赤井景韶も富松正安も死刑となった、刑死の人には実に盗賊あり殺人あり放火あり乱臣賊子あると同時に、賢哲あり忠臣あり学者あり詩人あり愛国者・改革者もあるのである、
|
|
【謀叛論(草稿)】
諸君、幸徳君らは乱臣賊子となって絞台の露と消えた。その行動について不満があるとしても、誰か志士としてその動機を疑い得る。諸君、西郷も逆賊であった。しかし今日となって見れば、逆賊でないこと西郷のごとき者があるか。幸徳らも誤って乱臣賊子となった。しかし百年の公論は必ずその事を惜しんで、その志を悲しむであろう。要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を研くことを怠ってはならぬ。
|
|
【明治人物月旦(抄)】
二宮氏は曩きに独逸に留学して、国家主義を齎らし帰り、今や現に『京華日報』の主筆として、日に政党攻撃の文を草し、伊藤侯が内閣を憲政党に引渡したるの挙を目して乱臣賊子の所為なりと極論したることあり。此両氏は共に山県系統の保守派にして、唯だ朝比奈氏は二宮氏に比して少しく温和にして変通あるを異りとするのみ。
|
- それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
|
Last updated : 2024/06/28