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連戦連敗
れんせんれんぱい |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【朴水の婚礼】
余はもと混沌を母とし、風に吹かれて中空をとぶ十粒の塵埃を精霊として生れた博士であるぞよ。書を読めば万事につけて中道を失ひ駄法螺(だぼら)を生涯の衣裳となし、剣を持てば騎士となつておみなごのために戦ふけれども連戦連敗、わが恋の報はれたるためしはない。
信助夫人は鳶口(とびぐち)を下段に構へてヂリ/\とつめより、片隅には芥中介が一斗釜を楯にしてボクシングに身構へてゐる。信助夫人には余裕があつたが、中介はすでに連戦連敗の相をとゞめ、顔は凄惨な敗色によつて歪み又衰へ、息づかひは荒々しく乱れてゐる。 |
佐藤垢石 |
【呉清源】
この日、私が呉清源を訪ねたのは、病気を見舞ふのを第一の目的としてゐたけれど、ほかに一つの目的があつたのである。それはその当時、七月の中旬に日華事変がはじまつたばかりで中国軍は連戦連敗、蒋介石は奥へ奥へと逃げ込んで行く、哀れな折柄であつた。この祖国の苦難に際して、呉清源はどんな感想を抱いてゐるか、私はそれを知りたいと思つたのである。さうして、彼の感想の持ちやうによつては、深く慰めてやりたいと考へてゐた。
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国枝史郎 |
【鴉片を喫む美少年】
グレーというのは英軍切っての、謂うところの花形で、毀誉褒貶いろいろあるが、人物であることは疑いなく、この男の参謀戦略によって、英軍は連戦連勝し、清国は連戦連敗しているのさ。
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内藤鳴雪 |
【鳴雪自叙伝】
それからというものは我藩は人心恟々(きょうきょう)としていたが、十日に至って新藩主が帰藩されたという事が伝って士分一同三の丸へ出頭した。そして聞く所では、伏見の開戦以来幕軍は連戦連敗で、遂には大阪城へ籠城せらるることになり、慶喜公もその意を一般に達せられたにかかわらず、一夜会桑侯及び板倉侯を率いて、窃に仏国船に乗って江戸へ退去された。
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