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連戦連勝
れんせんれんしょう |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【醍醐の里】
かうして帝は毎夜黄金の枕を賭けて、夜毎に御敗戦、寛蓮はまた連戦連勝、然し夜毎に折角の黄金の枕を強盗に奪はれる習慣であつた。一夜強盗が例の如く寛蓮の前に立ちはだかると、寛蓮いきなり黄金の枕をかたはらの井戸へ投げ込んで逃げてしまつた。 |
国枝史郎 |
【鴉片を喫む美少年】
グレーというのは英軍切っての、謂うところの花形で、毀誉褒貶いろいろあるが、人物であることは疑いなく、この男の参謀戦略によって、英軍は連戦連勝し、清国は連戦連敗しているのさ。
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直木三十五 |
【大衆文芸作法】
フリードランドの平原では、朝日が昇ると、ナポレオンの主力の大軍がニヱメン河を横断してロシアの陣営へ向っていった。しかし、今や彼らは連戦連勝の栄光の頂点で、尽く彼らの過去に殺戮(さつりく)した血色のために気が狂っていた。
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国木田独歩 |
【酒中日記】
子が出来た。お政も子供も病身、健康なは自分ばかり。それでも一家(いっけ)無事に平和に、これぞという面白いこともない代り、又これぞという心配もなく日を送っていた。ところが日清(にっしん)戦争、連戦連勝、軍隊万歳、軍人でなければ夜も日も明けぬお目出度(めでた)いこととなって、そして自分の母と妹(いもと)とが堕落した。 |
長谷川時雨 |
【モルガンお雪】
一年ぶりで、花の春の、母国へ訪ずれて来たお雪は、知る人も知らぬ人も、着物も、匂いも、言葉も、懐(なつか)しかったので、忙(せわ)しなく接していた。恰度(ちょうど)日本は、露国との戦争に、連戦連勝の春だったので、草川の家の軒にも、日米の国旗を掲げて、二人は賑(にぎや)かな心持ちでいた。
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横光利一 |
【ナポレオンと田虫】
フリードランドの平原では、朝日が昇ると、ナポレオンの主力の大軍がニエメン河を横断してロシアの陣営へ向っていった。しかし、今や彼らは連戦連勝の栄光の頂点で、尽(ことごと)く彼らの過去に殺戮(さつりく)した血色のために気が狂っていた。
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正岡容 |
【初看板】
したがってだんだん私は暮らし向きも楽になってまいりました。そうして明治二十八年一月、そうちょうど日清戦争の連戦連勝というときで、ですから今夜のような晩にはいっそう私は思い出されてならないのですが、これも名高い日本橋の木原店(きはらだな)の寄席で私に三月、真打(とり)をとらせてくれるという話がふって湧きました。
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