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六道輪廻
ろくどうりんね
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作家
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作品
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【大菩薩峠 椰子林の巻】
岩倉三位にも、中御門中納言にも、いっこう用向きのない人、せっかくこの岩倉谷に入って、がんりきの百や、米友のあとを受けて、夜興行の一芝居を見せるかと思えば、何の、岩倉村はホンの素通り。
一見はやめる者のような疲れで、身を杖に持たせてホッと息をきってみたが、未練気もなく思いきって、すっくすっくと歩み出し、八瀬大原の奥まで、まっしぐらに、或いはふらりふらりと侵入して行くもののようであります。
今晩はドチラへ、はい、大原の寂光院に美しい尼さんがいると聞いたから、それを訪ねてみたいのです。そうか、その美しい尼さんがいたらどうする、いなかったらどうする、どうもこうもありはしない、ただ
六道輪廻の道筋をたずねてみたいばっかりだ、と答えれば、まず上出来の方である。
ともかくも、こうして、あっけなく岩倉村を素通りした机竜之助は、敦賀街道を北に向って進み行くと、行手の山の峡から、人が一個出て来ました。万籟
静まり返った比叡と鞍馬の山ふところ、いずこからともなく、人が一個出て来た、その物音で、足をとどめてその気配に耳を傾けました。
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Last updated : 2024/06/28